wix ネットショップに不満を持っている5の理由・デメリット

wix ネットショップに不満を持っている5の理由・デメリット

お手軽操作でオシャレなホームページを作ることができるWix。ネットショップも作れるってご存知でしたか?でもこれには不満げな声もチラホラ…。Wixのネットショップには一体どんな不満点があるというのでしょうか。

Wixは世界中で使われているビジネスツール。でも、ネットショップは…?

Wix

Wixとは、世界190か国で1億8000万人が利用しているホームページ作成ツールです。
HTMLやCSSといったプログラミング言語がわからなくても、ドラッグ&ドロップなどの簡単な操作のみでデザイン性の高いホームページを作ることができます。

運営元は Wix.com というイスラエルの会社です。
以前は日本語でのサポートに難がありましたが、2019年に日本法人が設立されてからはその辺りも強化され、国内での利用者数も増えている注目のサービスです。

Wixで作られたホームページはコーポレートサイトや予約サイト、ポートフォリオサイトなどさまざまなビジネスで利用されています。
ネットショップももちろん対応可能なのですが、評判を調べてみると不満点もチラホラと見受けられます。例えば――。

  • 無料じゃない。
  • 利用できる決済方法が少ない。
  • 重い。
  • 引っ越しできない。
  • ネットショップでの利用者が少ない。

などなど。

具体的にはどういうことなのでしょうか。詳しく見てみましょう。

不満・デメリット1:無料じゃない。ネットショップ専門のツールでもない。

Wix stores

Wixは 「無料で利用できるホームページ作成ツール」 とよく紹介されていますよね。無料であることを決め手に利用を検討している人も多いかと思います。
しかし、Wixで受注管理や決済機能に対応したホームページを作るためには有料プランの契約が必要です。

ビジネス VIP ビジネスプラス ビジネス
3,800円/月 2,600円/月 1,800円/月

※全て税抜

自分は大きいネットショップを作りたいから有料のツールでもいい、という人もいるでしょう。その場合、Wixのコスパはどうなのでしょうか。他のサービスと比較してみましょう。
価格帯の近いネットショップカートシステムの中で代表的な 「カラーミーショップ」 と比べてみます。

Wix「ビジネスプラス」プランとカラーミーショップ「レギュラー」プランの場合 (金額は税込に統一しています。)

Wix「ビジネスプラス」
初期費用 0円
月額利用料 2,860円/月
利用可能なオンライン決済(GMOイプシロン利用の場合) クレジットカード
商品登録数 無制限
独自ドメイン設定 利用可能
常時SSL化 対応済み
データ容量 35GB
FTPアップロード 利用不可
アクセス解析 利用不可(「ビジネス VIP」プランなら可能)
その他主な機能 定期購入、CSVファイル一括登録(商品情報のみ)、メールアカウント(有料)、モバイルアプリ、商品レビュー(1,000 件まで)、会員機能、クーポン、フォローメール、Googleアナリティクス設定、メルマガ発行(有料)、SNS連携、ダウンロード販売、スマホ最適化、複数通貨対応、カスタマーサポート など
カラーミーショップ「レギュラー」
初期費用 3,300円
月額利用料 3,300円/月
利用可能なオンライン決済(GMOイプシロン利用の場合) クレジットカード、後払い、コンビニ払い、AmazonPay、楽天ペイ、LINEPay、PayPay
商品登録数 無制限
独自ドメイン設定 利用可能
常時SSL化 対応済み(独自ドメイン利用の場合、1,100円/月)
データ容量 5GB
FTPアップロード 利用可能
アクセス解析 利用可能
その他主な機能 定期購入、CSVファイル一括登録、メールアカウント、モバイルアプリ、商品レビュー、会員機能、クーポン、フォローメール、Googleアナリティクス設定、カート貼り付け機能、メルマガ発行、SNS連携、ダウンロード販売、スマホ最適化、広告出稿、カスタマーサポート など

似た価格帯でもネットショップに特化したサービスの方がより細やかな機能が豊富に用意されていることがわかりますね。
つまり、費用をかけてネットショップを作るなら、Wixという選択肢は必ずしもベストではないということになります。

不満・デメリット2:利用できる決済方法が少ない。管理も大変。

決済

WixにはWix Paymentsという内部決済サービスがありますが、日本在住者は利用できません。 外部の決済サービスを連携させて使うことになります。
日本で利用可能な外部サービスは以下の4つ。Stripeがデフォルトです。


  • GMOイプシロン ( クレジットカード :VISA / MasterCard / JCB / AMEX / Diners)
  • Square ( クレジットカード :VISA / MasterCard / JCB / AMEX / Diners / DiscoverCard)
  • KOMOJU ( クレジットカード :VISA / MasterCard / JCB / AMEX / Diners、 コンビニ決済銀行振込 )
  • Stripe ( クレジットカード :VISA / MasterCard / AMEX、 Alipay )

これに加えて、 PayPal代金引換銀行振込 のようなオフラインで処理できる決済を支払い方法として設定することができます。

一見豊富な決済方法のように見えますが、PayPalとAlipayは日本国内での利用が少ないので、実質は最大でも クレジットカードとコンビニ決済、独自で追加したオフラインの決済 の利用ということになるでしょう。
性別年代問わず利用者の多いクレジットカードとコンビニ決済は押さえているとはいえ、近年利用者が増えている後払い決済やキャッシュレス決済が使えないのは、ターゲット層によっては、顧客の大きな取りこぼしとなりそうです。

また、複数のサービスやオフラインでの決済処理を組み合わせているので、 管理が煩雑 となります。
決済関係のミスはお客様にも多大な迷惑をかける可能性が高いです。 できればシンプルなオペレーションでそういった事態を防ぎたいところなのですが…。

不満・デメリット3:重い。

混雑

Wixの不満点で一番よく聞くのがこれではないでしょうか。
世界中のさまざまな場所から1億人以上の人がアクセスするサーバーですから、重いのは仕方がないのかもしれません。ですが、 商用サイトで重いというのは困りもの です。

インターネットの世界にも 「3秒ルール」 というものがあります。
Googleが2017年に発表した見解によると、モバイルサイトの読み込みに3秒以上かかると、訪問者の53%がサイトから離脱してしまうそうです。

53% of visits are abandoned if a mobile site takes longer than 3 seconds to load.
"Top 12 marketing insights from 2017 to carry you into 2018"(Think with Google) より引用

これではせっかく来てくれたお客様にショップを見てもらえませんし、Googleからの評価も悪くなります。 (検索順位が下がります。)
ネットショップは画像を多用するので、ただでさえ重めのサイトになりがち。せめてツール側にはサクサク動いていて欲しいところです。
また、編集画面は商品や受注の管理で頻繁に触る部分ですので、重いと日々の作業ストレスにつながります。

不満・デメリット4:引っ越しできない。リニューアルもできない。

変更不可

Wixはデータを外部にエクスポートすることができません。 これは、他のサービスに乗り換える時、0からネットショップを作り直さないといけないということです。
そう何度も使用する機能ではありませんが、だからこそ、いざ必要になった時に使えないとなると大惨事になりかねません。

また、 1度決めたテンプレートは変更できない ということもネックです。これもまた、変更したいなら最初から作り直すことになります。

Wixには数百にも及ぶオシャレなテンプレートが用意されています。
それはとても魅力的なのですが、ネットショップにとって重要なのはデザインよりも操作性です。これは作成したお店を実際に触って確認しないとわかりません。
無料期間が14日間ありますが、この間に判断するのは至難の業です。

不満・デメリット5:そもそもWixでのネットショップ開設が主流じゃない…。

手探り

これのなにが問題かというと、 ネットショップを運営していて何か困ったことや、やりたいことができた場合、お手本にする先輩を見つけづらい、 ということです。

ネットショップの運営はネットビジネスの中でも古くからある業種ですので、すでにインターネット上にはたくさんの情報が集まっています。利用者数の多いサービスを使っている人なら、 大抵のことはネット検索だけで調べることができるでしょう。

一方、 Wixだと今のところ、公式ヘルプやサポートを頼りに手探りでやってみないといけない部分もある というのが現状ではないでしょうか。細かなことかもしれませんが、これは 時間と労力のロス となります。

結論:Wixはネットショップ向きのツールじゃない。

ネットショップ

Wixはホームページ作成ツールとしてとても魅力的ではあるものの、残念ながら、ネットショップを継続して運営していくには、まだまだ足らない部分が見受けられるサービスと言わざるを得ないでしょう。

ただ、あくまで、 「今のところ・日本では」 という話です。
冒頭で紹介した通り、Wixは日本法人ができてまだ間もないサービスです。
今後日本向けにローカライズされて、今よりももっと使い勝手の良いネットショップが作れるツールになる可能性は十分にあります。
魅力的なツールであることに変わりはないので、それを期待して今後も注目しておきたいですね。

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