【現役店長が答えます!】ぶっちゃけ個人でネットショップ開業はアリ?ナシ?
正直なところ、個人でネットショップを開業するのっておすすめなの? そんな疑問にネットショップオーナー歴6年の私がお答えいたします! 個人的見解満載ですが、よろしければ参考になさってください。
独立開業や副業の機運が高まっている中、注目を浴びているネットビジネス。その中でも古くからあるものといえば「ネットショップの開業」です。馴染みがある分、興味を持っている人も多いのではないでしょうか。
「稼ぐ」のが目的ならもっと他に楽なのがあると思う…
さっそく核心から入りますが、結論から言うと、「稼ぎたいだけならおすすめしない」
です。
確かに、ネットで買い物をする、ということに抵抗のない人は年々増えています。 それはお客様になってもらえるかもしれない人が多い、ということですが、逆に言うと、商品をネットで販売する人・企業が増えるということでもあります。 つまり、競争相手が多いということですね。
競争相手は同業者だけではありません。 近年、メルカリなどフリマアプリの登場で、個人が個人から物を買うということが盛んになりました。 ネットショップを運営する私たちも個人ですが、商売としてやっている以上、「利益」の問題は付き物です。
値下げ幅には限界があるので、価格競争に巻き込まれると敵わないこともあるでしょう。
お店を構えている分、彼らよりも信頼感はあるかもしれませんが、それも大手ショップと比べたら劣ります。
そんな中途半端な私たちがお客様たちに信頼してもらって商品を買ってもらうには、じっくり腰を据えてショップ運営することが重要となってきます。
稼ぐだけが目的なら、もっと楽な方法や需要の増しているジャンルがネットビジネスにはたくさんあるので、そっちのほうが効率よく、楽しく稼げるのではないかと個人的には思います。
ネットショップ運営は長期的視野で!はじめの一歩にはおすすめ!
いきなり、ネガティブなことを書きましたが、もちろんおすすめできることはあります。
私は個人でネットショップを開業することの利点は、始めやすさと汎用性の高さだと思っています。
ネットショップ開業とは、副業レベルではなく、長期的にネットビジネスの世界で生きていきたいと思っている人におすすめしたい最初の一歩なのです。
低資金で始められるのがGOOD!失敗もそんなに怖くない
雇われない働き方には憧れるけど、実際に行動するとなると不安を感じて実行に移せずにいる方も多いのではないでしょうか。
起業には、資金が必要だし、スキルもいるし、失敗したら怖いし…。
当然のことだと思います。生活のこともありますからね。 確かに起業にはリスクがつきものです。ですが、ネットショップの開業はそのリスクを比較的抑えた状態で始めることができるのです。
まず一番大きな心配事である資金。ネットショップ開業は低資金で始めることができます。
リアルなお店を開業するなら、テナントを借りたり、内装を整えたりして、莫大な初期投資が必要となります。
その点、ネットショップは自宅で始められますし、パソコンとスマホさえあれば他の備品は少しずつ増やしていく形でも問題ありません。
限られた初期費用の多くを仕入れ資金に使えるところが良いですね。
肝心のショップサイトの制作費用は?と思われる方もいるかもしれません。
ネットショップは自分で作ったり、制作会社に頼んだりする必要はありません。
大抵の場合、ショッピングカートシステムをレンタルします。
このシステムにはカート機能だけでなく、サイトのデザインやコンテンツを作れる機能、受注や顧客、在庫を管理する機能、メールシステムなど、ネットショップを運営するにあたって必要な機能が最初からパッケージングされています。
料金はサービス提供会社によってまちまちですが、初期費用・月額料金無料(手数料などはかかります)から使えるサービスもありますので、予算に応じたカートシステムを選べば無理のないショップ運営が可能です。 本サイトのサービス「labelmake.jp」が連携可能なBASEも無料で使えるショッピングカートシステムですね。
また、ネットショップの開業には高度な専門スキルのようなものは必要ありません。
日々のショップ運営は前述したカートシステムを使って行うことがほとんどとなりますが、どのシステムも体感的に使えるようになっています。
ですので、ファイルのアップロードやダウンロードができる程度のパソコン操作が可能なら特に困ることはないでしょう。
ちなみに、ネットショップは廃業も簡単です。
実店舗だと後始末するにもお金がいるので、辞めたくても辞められない、辞めるために借金する、といったことがあるそうですが、ネットショップなら、在庫さえ処分できればあとは利用しているサービスを解約するだけです。
私は運良くそういった状況に陥ったことはありませんが、もしそうなった場合は、いったんリセットして1からやり直せばいいや、くらいの気楽さで毎日仕事しております。
そう考えると、起業のハードルってそんなに高くないように思いませんか?
ネットショップはネット社会の最前線!ネットビジネス界のオールラウンダーを目指せ
個人事業主として働くということは、事業に関わる全てのことを基本的に自分でするということです。
それはどんな業種のフリーランスでも同じことですが、ネットショップの運営という事業の中には、ネットビジネスに必要な要素が全て詰まっています。
- どのようなコンセプトでどういったひとにどういうものを販売するのか企画立案する
- 商品をより魅力的に見せるための施策を考え実行する
- 人に興味を持ってもらえるような広告を出しショップに来てもらう
- 商品について問い合わせてくれた人や購入してくれた人に対して小まめな接客をし、自分のショップを覚えてもらう
この他、経営者として、お金などの管理をしなければいけませんし、最近ではSNSを利用した情報発信も重要になってきています。
上の項目でネットショップには高度なスキルは必要ない、と書きましたが、ネットショップを運営することによって、幅広い知識やスキルが勝手に身についていきます。
また、ネットの世界は流れが速いです。
私がネットショップを始めた頃、動画はサイトが重くなるのであまり好まれていませんでした。
ですので、当時の私は動画を使って商品を説明するという発想はありませんでしたし、それを行っていたショップもほとんどなかったと思います。
しかし現在、商品紹介をする動画が埋め込まれているショップはそう珍しくなくなりました。
ショップのスマホ対応も、当時は、ターゲットに応じて、くらいの緊急度でしたが、今はもうどんなサイトでも必須でしょう。
新しい知識にも対応できなければ、お客様のニーズについていけません。
常にスキルのブラッシュアップが必要なのはどんなビジネスでも同じことです。
しかし、ネットショップは一般的なネット利用者との距離が近いので、変化の影響を受けやすいのだと思います。
ネットショップ運営で身につく守備範囲の広さと柔軟さは変化の激しいネットビジネス業界を生き抜く武器になるのではないでしょうか。
まとめ
私はネットショップの運営は手軽さと奥深さを兼ね備えていると思っています。
何かの専門家ではないですが、ネットショップの運営によって、様々なネットビジネスに結びつく経験と臨機応変さをスキルとさせてもらいました。
これはなにが起こるかわからない社会の中で頼りになるものとなってくれるはずです。
みなさんもぜひ、長期的な視野
でネットショップの開業に取り組んでみてください。